連想閑話 これは、"連想"で思いつく話しを綴ったものである。第1話の中村方 式から第135話の古典落語まで、前の話しの内容や使った言葉に 関連した次の話しを考え、続けている。 取り上げたものは、「謎」「ユーモア」「歴史」「日本語」「科学」「進 化」「技術」「コンピュータ」「創造性」「趣味」などの、いわゆる"雑学 "である。雑学とは、よく目にするが知ったとしても特に役たたない 、し かし知っていると楽しく人にひけらかしたくなる、しかも知ってい る人 はちょっと少ない、そんな話しである。 例えば、道端でよく目にする道標に「右光明寺、左柳谷、すぐ鏡池」 と ある。たしかここから鏡池までは10Kmもあるのに、"すぐ"とは昔 の 人はさすがに健脚ぞろい……と感心するのは違う。これは「真っ 直ぐ 行く」との意であるが、この話しは道標を見るたびに人に話せる。 無価値、愉快、多在、珍事こうした要素を持つのが雑学である。さら にここでは、衆知の雑学はできるだけうっちゃって、希少なものを多 分野から集めた。もっともそうなると、重箱の隅にあるダイヤモンド を 突っつくことになったのであるが…………。 読者の清濁併せ呑む、丙丁分けへだてない広大無辺な心で、読破 さ れんことを期待しています。 |
連想閑話第1章へ |